区切り

15年ほど前、公開自社サーバを構築し、webシステム・ホームページをホストする仕事を始めた。

構築の手間暇・費用はかかるが、最良と判断して今まで運営してきた。

しかし 気付けば 「個人」がmicrosoftやamazonの巨大サーバを現実的な価格で利用する事ができる時代。

自社サーバの調子が少し悪くなった事、自社サーバ・ネットワークではパワー不足となる仕事が入りそうだった事、自分自身の不測の事態を考えるべき年齢になった事などにより、自社サーバを止めてmicrosoft azureに乗り換える と決めた。

今は あと1サイト、azureへ移行すればサーバの電源を落とせるところ。

自「社」サーバ とは言え、体制は自営業のそれである。

15年間、もし壊れたら 電源が無くなったら 出かけている時にそうなったら などと不安を感じ続けていたが間もなく終わり。

ほっとした安堵の気持ちと、大切な仕事を失うような空虚な気持ちが入り交じる。

 

物理マシンを組み上げて

ネットワークを構築し

webサーバ・DBを立ち上げ

それらの上で動かすシステムを作り

サービスを提供し

提供先をサポート

それら全てを 自分一人でやってみたかった。

 

実にひとりよがりな 興味 であり 身勝手な挑戦 であり 客先にとってはリスクが伴なう存在 であろうが

結果、人の役に立てればいい と。

人の役に立てれば 結果として飯が食える。

そうやって 今まで何とか食べてきた。

 

「全部自分で抱えてホストするのも、マシンを借りてホストするのもさほど変わらない」

のかも知れないが、自分にとっては大違い。

 

やりたい事をひとつ成し得たのだ と自分に言い聞かせて一区切り。

 

仕事 責任 をひとつ手放せば、新たな事がひとつ出来る。

 

一番面倒だった長男の子育ても間もなく終わる。

大仕事がふたつ 終わろうとしている。

 

あー 寂しい