スマートホンから発せられる電波、3種類あります。
1つは無線LAN。wifiと呼ばれるもの。
「間接的に」インターネットに接続する事ができます。
「間接的」とは、あらかじめインターネットに繋がっている(光回線などで)ネットワークに、無線LANで接続する事によって、インターネットに接続する というものです。
あらかじめインターネットに繋がっているネットワークが必要ですので、一般的な屋外では利用できません。
もう1つが3Gと呼ばれるもの。
携帯電話の電波を使って直接インターネットに接続する事ができます。
通信データは「パケット」という単位でやり取りされ、パケットの使用量により課金されます。スマホを利用する場合、普通は「パケット定額プラン」を契約します。
もう1つが音声回線。
(実装としては前述の3G回線の事を指しますが、「3Gと音声回線は別々」と考えた方が理解しやすいため、こういう書き方をします)
電話の音声のやり取りを行います。
以上、データや音声が流れる「電波」は3種類 と憶えてください。(便宜上)
次、メールの話です。Softbankは所持した事が無いため、auとdocomoの事だけを書きます。
メールも大きく3種類あります。
1つはeメールと呼ばれるインターネットメール。
googleの「gmail」もeメールです。
インターネットを利用したメールなので、インターネットが使える端末で利用が可能です。
もう1つは「iモードメール」「ezwebメール(って言うのかな?)」といったキャリアメール。
eメールと似ていますが、 ケータイのパケットによる送受信を基本に現在に至る仕組みで、インターネットが使える状態でもキャリアとの専用の契約が無ければ利用できません。
端末固有の「SIMカード」に依存するメールでもあります。
もう1つは「SMS」「Cメール」と呼ばれるメール。
これは、先に述べた「音声回線」を使って送受信が行われます。
「パケット通信ではなく、音声通信によって」メールが送受信されます。
即ちパケット料金ではなく、通話料がかかるメールです。
ここまで いいでしょうか。
ここから、auのメールシステムの特殊性らしき事を書きます。
①SMSについて
docomoスマートホンでは「wifiオフ・3Gオフ」、要は電話だけ出来る状態で、SMSが利用できます。音声回線を使用する「SMS」故、当然の話です。
しかし、au iPhoneでは「wifiオフ・3Gオフ」では、SMS(Cメール)が送信できないようです。
auのスマホでも同様の報告があるようです。(受信はできるようです)
②キャリアメールについて
docomoキャリアメールはパソコンのメーラーなどを使って送受信できません。
pop/smtp/imapなど、一般的なeメールのインタフェースすら公開も用意もされていないようです。
しかし、ezwebメールはパソコンのメーラー・gmailなどを使って送受信できます。
実装が完全に「eメール」と同じようです。
これらから予想される事は、
「auのSMSは、送信の際に(何らかのやり取りで)インターネットを利用しているが、SMSで発生したパケットについてのみ課金しない」
という仕組みである事、ほぼ間違い無いでしょう。
auケータイ、詳しくわかりませんが「3G通信のオンオフ」といった設定は無いものと思われます。「常にオンという前提でパケットと料金の制御を行なっていた」のだと思います。
ところが、スマホでは「3G通信のオンオフ」という設定があり、オンにしていると大量のパケット通信が発生するため、定額プランでない人はオフにする、と。
オフにすると、先に述べたとおりパケット通信が完全に止まるので、本来使えるはずのSMSが使えない と。
あくまでも予想ですが、そういう事かな と思います。
そうだとしたら、「音声回線のみでSMSが使える」仕様に、現場のメールインフラを変更する必要がありますが、これまたキャリアメールの実装の件で述べたとおり、auメールシステムは完全なインターネットベースと思われるため、非常に難しいでしょう。
そして、こういうやり取り↓を読むと、「3GオフでのSMS」は、残念ながら実現されない気がします・・・
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