むかーしはハードとOSがセットだった。
ハード毎に異なるOS。当然ソフトウェアは共通ではない。
「PC98版」とか「x68000版」とかが存在したため、市場に出るソフトウェアは各ハードウェア毎に開発せざるを得なかった。
しかし、Windowsの登場により、ハードが違ってもOSが一緒 となり、ソフトの生産性・品質が一気にレベルアップ。
OSに実装される機能も増え、簡易で高品質な開発言語(VBなど)が登場し、オフコン・汎用機からの「ダウンサイジング」が瞬く間に進んだ。
そんな技術革命の牽引者は「ビル・ゲイツ」であり「マイクロソフト」であった事は疑う余地が無い。
しかし、時代は流れ、webが台頭し、様々なデバイスがwebを介して接続された結果、「ハードウェア共通のプラットフォーム」は「Windows」ではなく「webそのもの」になった。
各種サービスやソフトを利用するプラットフォームの中核が「Windows」であったのは既に過去の事。誰もが携帯を、スマホを、iPadを日常的に触れ、メールやweb、各種サービスやソフトを利用している。
既に、「Windowsパソコンに触れるのは仕事時間」だけ、という人の方が多くなったのではないだろうか。ネットを見る・メールを利用する目的でWindowsパソコンに向かう人はどれだけいるだろう。
「Windowsでなければならない」理由は、特定のソフトウェア利用する場合に限られてしまったが、どうもMicrosoftは未だに「Windowsでなければならないのだ」と、現実を受け入れる事を拒否しているようにしか思えない。
話を戻して
「共通プラットフォームとしてのweb」とはいえ、それを利用するデバイスは様々でありOSも様々であるため、ソフトウェアの開発言語もむかーしの様に多様化してしまった。
androidはeclipseでjavaで書き、iOSはXcodeでobjective-C の様にバラバラである。
が、しかし、webのプロトコルは共通であるため、html/javascript/xmlの辺りを利用できれば 具体的にはブラウザのレンダリングエンジンが高速になって、アプリケーションの動作環境となればハードウェアやOSの相違は問題にならない。
えーと だから つまり
「このやり方でやっていれば、今後10年20年は大丈夫」
ってのはありそうで無くて、無さそうである という混沌とした昨今。
web的な標準はあれども実装・展開の標準は無い と。
この業界において、Microsoftがそうであったような、「どこか1社が独占で」という状況が作り出される事は二度と無いだろう。
あるルールに従ったうえで競争させられ、止まることのない進化を強要されてしまった世界
競争による進化の基盤が出来上がり、その「システム」の動作速度が加速し続ける事になった世界
システム停止は「全てがブッ壊れた」時。
この業界の行く末は「資本主義システム」と同じ様にプログラムされ、既に実行済みである
と、そういう事。
でも、資本主義システムと違うのは、貧困者や被爆者が出たり戦争に発展しない事。
所詮、計算機の中の出来事だから ね。